読者の皆様、ご機嫌いかがですか。管理人Simpsonです。

 僕のライフワークとも言うべきイラスト付き小説シリーズ『Chocolate Time』を日頃よりご愛顧いただき、また登場するキャラクターたちを温かく見守って下さり、心より感謝申し上げます。

 

 2012年の春に第1作を公開し、調子に乗って全部で11作の「本編」を発表した後、性懲りもなく外伝を書き続けておりますが、長い時間このシリーズに関わり続けている結果、作者である僕の中で「Chocolate Timeの世界」というものは確固として存在し、登場人物それぞれの性格や人間関係、彼らが生活し活躍する空間など、かなり細かい設定がなされるまでになっています。そういういわゆる制約の中で起きるいろいろなエピソードをちまちま書き続けているわけですが、例えば、その世界で絡むことが想定されていないキャラクター同士が秘密の関係になったらどうなるんだろう、とか、このキャラクターに日頃見せないような異常な性癖があったら楽しかろう、とかいう非日常的な妄想ストーリーを、僕自身時々思い描くことがあります。その上、こんな地味なアダルト物語でも、少ないながらも読者からの反応というモノがあります。その中でこんな風にこの子とこの子を絡ませてみたら面白そうだ、という意見をいただいたりもしています。

 

 本編や外伝で描いているものを「Chocolate Timeの現実世界」とすると、この劇場版Chocolate Timeは、その住人であるキャラクターが演じる「非日常的なドラマ」。海棠ケンジを始めとする10人のメインキャラクターが、Chocolate Timeの日常を離れ、大胆な演技とシチュエーションで描き出すもう一つのアダルト物語として無心に楽しんでいただければありがたく思います。その内容はやっぱりアダルト小説ですから、『絡み』や『濡れ場』が中心になる訳ですが、いろいろな組み合わせや設定で描かれています。時々同性同士のエッチシーンも登場しますのでお気をつけ下さいね。

 

 念入りにお断りしておきますが、ここで描き出されるエピソードは、本編や外伝からの影響は受けていますが、この「劇場版――」で起きた出来事は、あくまでも彼らの「非日常」ですから、それが後々本編や外伝に影響することはありません。言うなれば原作者自身による『Chocolate Time』シリーズの二次創作ストーリー。あくまでも架空の「ドラマ」としてお楽しみ下さい。またそれぞれのエピソードの中には、演じるキャラクターの「Greenroom Talk(楽屋話)」もあり、ドラマの裏側を垣間見ることができる趣向になっています。作者Simpsonも「神父尊」名でこの楽屋話に時折参加し、キャラクターと親しくお話をさせていただいています。


 さて、今まで十分に「Chocolate Time」の世界をご理解いただき、この10人のメイン・キャラクターについてよくご存じの方であれば、この「劇場版――」を存分にお楽しみいただけると思いますが、彼らがこれまでにどんな生活を送り、どんなことを経験してきたか、ということをあまり知らない方がいきなりこの劇場を覗かれても、今ひとつ面白味が感じられないかも知れません。そこはChocolate Time の本編総集編登場人物総合プロフィールに目を通されることである程度クリアできますし、例によって話の中にたくさんネタ元へのリンクを貼っておりますので、そちらへ寄り道していただくことによって物語の機微をより深くご理解いただけるものと思います。もちろん初めての方でもお楽しみいただけるように、できるだけ文中にそれまでの経緯なりキャラの性格なりの説明を入れてはいますが、もしお時間に余裕をお持ちでしたら、本編や外伝を予め読んでおかれることをお勧めします。


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エピソード

文庫本換算

ページ数

公開年月日
第1話 わくわくパートナー交換 71ページ 2014,12,20
第2話 どきどきパートナー交換  46ページ 2015,2,1
第3話 遺されたナイフ 23ページ 2015,5,16
第4話 レイプの代償 23ページ 2015,7,24
第5話 赤い首輪と黒いディルド 13ページ 2015,8,23
第6話 兄の切ない想いを 29ページ 2015,10,11
第7話 赤い薔薇の秘密 27ページ 2016,2,13
第8話 父の温もり 46ページ 2016,4,30

 

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