『Chocolate Time』第二世代の三つのカップル6人のうち、真雪のパートナー龍だけが他の5人より4学年年下です。
彼は、真雪はもちろん、その友人の夏輝、春菜からもたいそうかわいがられていました。何しろみんなが高三の時に龍だけは中二。特にこの三人のお姉様方にとってはいじり甲斐のあるウブな少年だったわけで、その後成長してもその感覚で龍はいじられ続けられるのです。
龍「な、なんで夏輝さんまでここに?」
夏輝「だって、こんな機会滅多にないでしょ」
龍「き、聞いてないよ、こ、こんなみんなに囲まれてモデルさせられるなんて……」
春菜「大丈夫だよ、龍くん。みんなよく知ってるお姉様たちでしょ?」
龍「お、俺は春菜さんのスケッチのモデルになるってことしか聞いてないよ。なんで全部脱がせる?」
真雪「スケッチのモデルと言ったらヌードに決まってるじゃない、龍」
龍「いや、決まってないと思う……」
夏輝「龍くん、あたしのレーシング・ショーツ穿いて写真のモデルになったこともあったでしょ?」
★そのエピソード外伝第1集第11話『コスプレタイム』
龍「そ、そうだけどさ、あれだって俺、真雪と春菜さんに頼まれたから仕方なく……」
夏輝「何? あたしのショーツ穿いて興奮しておきながら、あたしにはここにいさせないってわけ?」
龍「え? だ、だって、あの時も真雪たちに無理やり、」
夏輝「そう。そうなの、龍くん。ふうん……」
龍「え? あ、い、いや、いいです。ここにいて下さい、夏輝さん」
夏輝「……」
龍「ど、どうぞ思う存分写真撮って下さい」
健太郎「あっ! なんだ、あれは!」
修平「龍だけ全裸だぜ。何事っ?」
健太郎「も、もしかして、あれって、ルナが言ってた……」
修平「何だよ、ケンタ。何か前振りがあったのか?」
健太郎「ああ。こないだルナが龍のヌードをスケッチする計画があるって言ってた」
修平「そうか、あれがその現場か」
健太郎「龍のヤツ、真っ赤になってるぞ」
修平「無理もねえよ。三人の姉ちゃんたちに囲まれてるわけだかんな」
健太郎「かわいそうに、少し涙ぐんでる……」
修平「逆らえねえわな。あの三人に囲まれたんじゃあよ……」
真雪「良かったね、龍。大好きなチェリーパフェ夏輝に奢ってもらって」
龍「夏輝さん」
夏輝「何? どうしたの真剣な顔で」
龍「お、俺の写真、不特定多数が目にするようなところに曝したりしないでよね」
夏輝「不特定多数?」
龍「ネット上とかだよ……」
夏輝「しないよ。あたしを誰だと思ってるの? 一応警察官だからね」
真雪「おお、夏輝ってば必要以上にふんぞり返っちゃって……」
春菜「撮った龍くんの写真、どうするの? 夏輝」
夏輝「ケータイの待ち受けにしようかなー」
龍「やっ! やめてっ!」
夏輝「だってこのお尻、かわいいじゃない。ぷりぷりしてて少年みたい。ねえ、春菜」
春菜「私もこのお尻が素敵だからスケッチさせてもらったんだよ」
龍「あっ! ま、真雪、いきなり何?」
春菜「どうしたの? 龍くん」
龍「や、やめてっ! なんでこんなところで俺のお尻を撫でるんだよ」
真雪「だって、ほんとにかわいいんだもん。思わず撫でたくなるよ」
夏輝「あたしにも撫でさせてくれない? 龍くん」
春菜「あ、私も!」
龍「……も、もう勘弁してください、お姉様方……」
お姉様方は勘弁してくれませんでした……。
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