夏輝は全裸になって横たわっている龍に視線を落とした。「よしっ。それじゃああたしたちのターンね」そう言うと彼女はいきなりベッドを降りてソファに置いてある荷物の所まで行った。
「え? あの、夏輝さん……どうしたの?」龍が戸惑ったように言った。
「着替えるね」夏輝が言った。
「え? 着替える?」
夏輝は唯一身に着けていたショーツを後ろ向きで脱ぎ去り、代わりに真っ赤なレーシングショーツとぴったりした短いタンクトップを身に着けた。そうして龍の待つベッドに戻った。真雪と修平はその同じベッドの隅に並んで座り、今から何が起こるのか期待しながら夏輝の行動を観察した。
「それ、高校の時のランニングショーツでしょ?」
「そうだよ。それにタンクトップ」
「部活のユニフォームにあるまじきセクシーさ、だよね」
隣に腹這いになった修平が両手で顎を支えて言った。「俺、ずっと夏輝のそのカッコ、見て興奮してた」
「無理もないね」修平と並んだ真雪も言った。
夏輝がベッドに近づいて来た。「龍くんもこのショーツ、穿いたこと、あるんだよね?
「え? あ、う、うん。そうだったね」龍は赤面した。
「真雪に無理矢理穿かされて、写真撮られたんでしょ?」
「その時は春菜さんもいた……」
「春菜もオタクだからねー。あたし、その写真見せてもらったけど、龍くんすっごく可愛かったよ」
「あ、あの時は俺、まだ高一だったからね、あはは……」龍は引きつった笑いで恥ずかしさをごまかした。
「真っ赤になってたよね? そんなに興奮してたの?」
「こ、高一の男子が、ナイスバディの女性が穿いてた、ほとんど下着みたいなものを穿かされるんだよ、恥ずかしいし、と、とっても興奮した」
「興奮するの?」真雪が隣の修平に訊いた。
「するんだな、これが」
「しゅうちゃんも穿いたことあるの? 夏輝のあれ」
「ある。もう大変なことになっちまう。中がぬるぬるの洪水になっちまうんだ」修平も赤面した。
「男の人って、時々理解不能」真雪が小さく笑った。
「そのままいつでも出しちゃっていいからね」夏輝はベッドに横たわった。
龍は膝立ちになって夏輝の全身を舐めるように眺めた。龍は夏輝がこのスタイルに着替えたときから鼓動を速くしていた。ぴったりしたタンクトップに押さえつけられ、はち切れそうなバスト、隠しきれていないへそとシャープなくびれ、そして真っ赤なレーシングショーツからすらりと伸びた白くて長い脚……。
龍は思わずそのショーツ越しに夏輝の秘部に顔を埋めた。
「あん……」夏輝は小さく叫んだ。
「な、夏輝さんの、脚……素敵ですっ!」龍は息をますます荒くしながら、その脚に頬ずりしながら手で何度も撫で始めた。「きれい……最高だよ、夏輝さん……」そして太股にしがみついた。
「しゅうちゃん、夏輝の脚にも興奮するんでしょ?」
「するする! 最初のデートの時からノックアウトだった」
「そうなんだー」
「あいつ、積極的に見せやがるしな」
「自慢の脚だからね。龍もやられちゃったみたい」
「龍くん、横になって」夏輝は起き上がって龍を促し、彼の身体を仰向けに寝かせた。
夏輝は自分の身体を龍とは反対向きにして、秘部を龍の顔にショーツ越しに擦りつけ始めた。
「んんんんっ、んんんーっ!」龍は激しく喘ぎだした。
夏輝は手のひらで龍の上向きに天を指し脈動しているペニスをそっと撫で始めた。そして両手でそれを掴み直すと、上下に大きく手を動かした。龍は両手で夏輝の太股を抱きしめ、自分の顔に強く押し付けた。夏輝の手の動きが激しくなり、彼女は龍に抱かれた太股で彼の頭を挟み込み、さらに強く秘部を顔に押し付けた。
「龍ったら、ショーツごしの夏輝の脚に興奮してるんだ……」真雪が言った。
隣に座った修平も言った。「ほんとに興奮するんだぜ、この着衣セックス」
「へえ。そうなんだ……」
「俺、これでイかなかったためしがない」
「んんっ!」龍がひときわ大きく呻いた。その途端!
びゅるっ! びゅくびゅくっ!
龍は身体を硬直させて、びくんびくんと痙攣した。彼のペニスの先端から、激しく白い液が放出され始めた。あまりにも勢いがありすぎて、夏輝の頬や首筋にもそれは届き、勢いよく打ち付けられた。
「うわあ! すごい! すごいよ! 龍くん。噂通り!」夏輝は興奮して叫んだ。
「んっ、んっ、んんっ!」龍はまだ身体を大きく波打たせていた。龍の放つ液は、文字通り飛龍のごとく高く舞って何度も何度も龍の胸に、腹部に、太ももに落下した。それはいつまでも続き、いつしか彼の腹部や陰毛はどろどろになっていた。
「す、すげえな、龍の出す量と勢い……」
「でしょ?」
「まだ出してやがる……」
「イく時間も長いんだよ、龍」
「ほー……」
龍の放出が終わり、脱力した彼のカラダから夏輝は自分の身体を離した。
「はあはあはあ……」龍は大きく息をしている。夏輝はタオルで龍の身体にまつわりついた大量の白い液を拭き取った。
「ほんとにすごい量だね、龍くん。噂以上。それに信じられないぐらいの勢い」
「あ! ご、ごめんなさい、夏輝さん、顔に掛かっちゃった?」
「ふふ、大丈夫。全然平気だよ。修平からいっつも掛けられてるから慣れてる」夏輝は微笑んだ。「それより苦しくなかった? あたしの股間に押さえつけられてて」
「全然。っていうか、俺、自分で夏輝さんを自分の顔に押しつけてたから……。とっても興奮した」
「じゃあ、いよいよ真雪と修平の本番だね。いっしょに見てようよ、龍くん」
「うん」龍は微笑んだ。
「さて、真雪」修平が余裕の表情で言った。
「なに? しゅうちゃん」
「仰向けになれよ」
「え?」
「おっぱいでイかせてもらったお礼だ。俺が舐めてやっからよ」
「ホントに?」真雪は嬉しそうに言った。「やった! しゅうちゃんのクンニって、絶品なんでしょ?」
「覚悟しといた方がいいよ、真雪」夏輝がにやにやしながら言った。「ハンパないから」
「そんなに?」
修平は真雪をそっと抱いて横たえた。
「よし。じゃあいくぞ、真雪」
真雪は顔を赤らめてうなずいた。
修平は真雪の乳首を軽く吸った後、口を滑らせて彼女の腹からその下の茂みにまで到達させた。そしてゆっくりと真雪の両脚を広げさせた。
修平は静かに顔を真雪の股間に埋めた。そしてそっとその舌先を真雪の谷間に挿入し始めた。
「あっ! ああっ!」真雪はいきなり大声を出した。「しゅ、しゅうちゃん! そ、そこ感じる! す、すごい! ああああ!」
修平の舌はまるで釣り上げられた小魚のように勢いよく跳ね回り、真雪の谷間の中で敏感な部分を刺激した。同時に彼は唇で入り口のヒダを擦ったり、クリトリスを吸ったりした。
「あああっ! しゅ、しゅうちゃん! しゅうちゃん! も、もうだめ! あたしどうにかなりそう! あああああ!」
修平は真雪の両脚を抱えたまま、その手を一切使わずに、真雪の大切な部分を自分の口だけを使って、ありとあらゆる方法でくまなく愛撫した。真雪は身をくねらせ、大きく喘ぎながら、時々身体をびくびくと硬直させた。
修平がゆっくりと口を真雪から離した。彼の口の周りは真雪から溢れ出た露でぬるぬるになっていた。
「す、すごい! 本当にすごいよ、しゅうちゃん」真雪がまだ荒い息のまま言った。
「すごいもんだね……」ずっとその様子を見ていた龍も、感心したように言った。
「でしょー。あたし、あれだけで満足しちゃうもん」
「いや、これで終わられたら、俺が満足しねえよ」修平が言った。
「口ワザだけで、あんなに激しく真雪を昇天させるなんてさ。俺もマスターしたいな」
「教えてやるよ、龍」修平がにっこり笑いながら言った。
◆
「じゃあ、いよいよ最終シーンいってみる?」真雪が言った。
「そうか。い、いよいよだな」修平が興奮と緊張が入り交じった表情で言った。
今度は真雪が修平をベッドに仰向けにした。
「じゃあ、お望み通り、しゅうちゃんの手と足を拘束するよ。いい?」
「で、でも、俺、ゴム着けなきゃ」
「大丈夫だよ。あたしがつけてあげるよ」
「えっ? 真雪が?」
「うん。任せて。でも、その前に、」真雪は修平の持ち物を両手でそっと包みこんだ。「あたし、また見たい。しゅうちゃんが我慢していっぱいローション出すとこ」
「あ、あああ、真雪……」
修平は再び興奮し始め、いきり立ったペニスの先から、またとろとろと透明な液を溢れさせ始めた。
「すごい! やっぱりいっぱい出すんだね。それにしゅうちゃんのって、すっごく逞しい。びくびく動き回ってるし」
「樽みたいでしょ?」龍の横に座って、夏輝は楽しそうに言った。「修平のそれ、真ん中が異様に太くなってるでしょ?」
「うん。確かに」
「それが中に入ってくるとね、何度も脈動して、思いっきり広げられる圧力を感じるんだよ」
「圧力?」
「うん。それにやたら動き回って、中をかき回すんだ」
「しゅうちゃん、それって意識してやってるの? それとも勝手に動くの?」
「お、俺にもよくわかんねえんだけど、た、たぶん、勝手に動きやがる」
「暴れん坊なんだね。しゅうちゃんの」
「もう、ずっとじっとしてないんだ。それ」夏輝が言った。「落ち着きがなくて、修平の性格と一緒」
「しゅうちゃん、咥えてもいい?」
「えっ? く、咥えるっ?」
「だめ?」
「い、いや。だ、大丈夫。で、でも何か、も、申し訳ねえな……」
「どうして?」
「だ、だって、だってよ、ま、真雪の口が、お、俺のを咥えるって……、その……」
「しゅうちゃんって純情。ホントに思春期の高校生並み」
ふふっと笑って真雪は修平のペニスをまた柔らかく握った。「う……」その先端からまた透明な液がぴゅっと小さな放物線を描いた。
「修平って、意外に臆病者だったんだね」夏輝が言った。「夢の中じゃ好き放題やってたくせに……」
真雪は静かに手に持ったそれを咥え込んだ。そして舌を使って舐め、口の奥までそれを送り込んだ。
「う、うああっ!」修平は仰け反った。
一度口を離した真雪が言った。「ホントに大きいね。口の中いっぱいだよ。顎が外れそう」そしてまた深く咥え込んで口を上下に動かした。
「ああっ! 真雪真雪真雪っ!」
「真雪のフェラ、妖艶だね、龍くん。あれでイかされたこと、あるの?」
「一度だけね。でも、俺、ああやってイかされるの、すっごく抵抗があるから、彼女の口の中には二度と出さないことにしてるんだよ」
「またそんなこと言って……。そんなに抵抗あるんだ、龍くんって」少し呆れたように夏輝は言った。
「修平さんはどうなの?」
「あいつは、結婚するぐらいまでは、あたしのフェラで二回に一回は出してた」
「そんなに? 夏輝さんは平気なの?」
「全然平気。だって、好きな人の出すものを口で受け止められるし、自分の身体の中に取り込めるんだよ。幸せじゃん。さっきも言ったけど、何よりあの温かさが大好きなんだ、あたし」
「真雪も同じようなコト言ってた。その時」
「時には出してあげたら? 口内に」
「うーん……」
真雪はコンドームを手に取り、口に咥えてそれを修平のペニスに器用に装着した。
見ていた夏輝が大声を出した。「すごいっ! 真雪って口でゴム被せられるんだ。あとでコツ、教えて」
「いいよ。これ、龍も好きなんだよ。ね」
「うん。それかなり興奮しちゃう」龍が少し恥ずかしげに言った。
コンドームが被せられた修平のペニスは、ますます大きくなり、あっちこっちにのたうち回っていた。
「ホントに、別のイキモノみたい」真雪は笑った。
「鎮めてやって、真雪」
「うん。いくよ、しゅうちゃん」真雪が言った。
修平は泣きそうな顔になっていた。実際に少し涙ぐんでいた。「ま、真雪、ほ、ほんとにいいのか? お、俺なんかと繋がって……」
「あたしをイかせて、しゅうちゃん」
真雪は修平の腕を持ち上げ、両手首にロープを巻き付けてその自由を奪った。同じように足首もロープで縛り上げた。それからおもむろに彼の身体に跨がり、ペニスを自分の谷間に押し当てた。そしてゆっくりと身体の中に埋め込み始めた。
「あ、ああああっ! 真雪っ! いいのか? いいのかっ?」修平が呻いた。
「あ……しゅ、しゅうちゃんの、きつい……」真雪は少し苦しそうな顔でそう言うと、思い切って腰を落とした。「んんっ!」
「ああっ! ま、真雪っ!」修平の頬を涙が流れ落ちた。
「ほ、本当に中で広げられる……、しゅ、しゅうちゃん……」
真雪は始めゆっくりと、そして次第に速く身体を上下に動かし始めた。
「んっんっんっ……」修平の身体に汗が光り始めた。「お、俺、も、もうすぐ……」
「ああ、あたしも。しゅうちゃん、い、いっしょにイこう」
「う、うん、イく」
すぐ隣に座り直していた龍の息が荒くなってきたのに夏輝は気づいた。彼女は龍をそっと抱いて、優しくキスをした。すると龍は、突然夏輝を押し倒し、ぎゅっとその身体を抱きしめて、激しく彼女の唇を吸い、舌を差し込んで口の中を舐め回し始めた。
「んんっ……」口を塞がれた夏輝は苦しそうに呻いた。
龍は乱暴に夏輝の穿いていたレーシングショーツとタンクトップをはぎ取り、両手で彼女の二つの乳房を鷲づかみにして揉みしだきながら、舌でクリトリスを舐めあげ始めた。
夏輝は少し戸惑ったように叫んだ。「あああっ! りゅ、龍くん! だめっ!」
龍は無言のまま焦ったようにその行為を続けた。夏輝の乳首は指でつままれ、ぐりぐりと刺激された。
「んんんんっ!」夏輝はさらに激しく呻く。
龍は口を離して夏輝の目を見つめた「な、夏輝さんっ!」
「いやっ! りゅ、龍くん、イ、イきそう。あたし、も、もうだめ……。あああああ!」
修平の身体がびくびくっと硬直した。「うあああああっ! 真雪ーっ!」
真雪も両手で自分の両の乳房を握りしめて、身体を仰け反らせた。「あああっ! しゅうちゃんっ!」
「で、出るっ! 出るーっ!」どくんどくんどくんっ! 修平のペニスが何度も脈動して、コンドームの中にその白い精を激しく放出させた。
龍は夏輝を四つん這いにさせてバックからいきり立ったものを一気にその谷間にねじり込んだ。
「きゃあっ!」夏輝が悲鳴を上げた。
すぐに龍は激しく腰を前後に動かし始めた。
「あああ! りゅ、龍くん! 龍くんっ! やっ! やだっ! イ、イっちゃう! も、もうイっちゃうっ!」
「な、夏輝さんっ!」龍は汗だくになり、ますます動きを激しくした。「イ、イく、イくよっ! ぐううっ!」
龍はペニスを夏輝から抜き去った。そして手で夏輝の腰を支えたまま、白い液を彼女のヒップと背中に噴出させた。
「ああああああーっ!」夏輝は身体を痙攣させて叫んだ。
「ううっ、んっ、んっ、んっ!」龍は何度も身体全体を脈動させて、衰えの知らない脈動を続けた。いつしか夏輝のヒップと背中は白い液でどろどろになり、脇腹から、ヒップの谷間からだらだらと流れ落ちていた。
手足を縛られたまま、修平ははあはあと、まだ大きく息をしていた。真雪は修平をその身体に受け入れたまま、倒れ込んで、まだ大きく上下している修平の逞しい胸にその豊かな乳房を押し付けながらそっとキスをした。
龍は、うつ伏せになってゆっくりと身体を波打たせている夏輝の背中に放出された大量のどろどろをタオルですっかり拭き取ってしまうと、彼女を優しく抱き起こし、腕を背中に回してぎゅっと抱きしめた。
「あっ、りゅ、龍くん……」夏輝はまた甘い声で喘ぎ、にわかに身体を震わせ始めた。
◆
シャワーの後、四人は並んでベッドに横になった。龍は真雪の身体を抱き、修平は夏輝の背中から腕を回して抱いている。
「どうだった? 夏輝」
「龍くんって、あんなに激しいとは思わなかった。すっごい刺激でさ、あたしずっとイってた気がするよ」
「そんなに?」
「いつもあんなに激しいの? 龍くんて」
「龍はバックからあたしを攻めること、あんまりないよ」
「え? そうなの?」
「なんでさっきはそんなに激しかったんだ? 龍」修平が夏輝の後ろから問いかけた。
龍は申し訳なさそうに言った。「いろいろ原因はある。一つはすぐ横で真雪が修平さんに馬乗りになってイってたのに軽い嫉妬を覚えたこと。もう一つは、夏輝さんの身体が、俺の野性を目覚めさせたこと」
「なるほどな」修平が言った。「嫉妬してたのか。悪いことしちまったな」
「いや、修平さんを責める気持ちじゃなくて、何て言うか、興奮を高めるファクターとしての嫉妬、ってとこかな」
「しゅうちゃんは嫉妬の気持ちとか、なかったの? 龍が夏輝を攻めてるとこ見て」真雪が聞いた。
「不思議となかったな。かえって龍があんな風に夏輝とやってるところ見たら、逆に俺も興奮しちまったよ」
「良かった……。俺、ぼこぼこにされるかも、って思ってた」
「ま、真雪はイけたのか?」修平が恐る恐る訊いた。
「うん。イったよ。しゅうちゃんが縛られて感じてる姿が、妙に萌えた。それにしゅうちゃんって、中でホントにいっぱい動くんだね。それでいろんなところが刺激されて、今まで感じたことのない快感を覚えたよ」
「夏輝の中も最高だし、真雪の中も違う意味で最高だった」
「俺もそう思うよ。ごめんね、夏輝さん。乱暴しちゃって。俺はすっごく気持ち良かったけど」
「あたし全然乱暴されたって思ってないよ、龍くん。あなたの違った面が見られて、なんだか楽しかった。それに」夏輝は少し困ったように照れ笑いをした。「あの後、あたしまたイっちゃったもん……」
修平は驚いて言った。「え? いつ?」
「終わってから抱き起こされて、龍くんにぎゅって抱かれた時」
「龍、おまえ何かしたのか?」
龍は涼しい顔で返した。「ううん。何も」
「抱擁だよ」夏輝が言った。
「抱擁?」
「もう、すごいの。ただ抱かれてるだけなのに、龍くんの手の温かさと抱きしめる力加減と、その場所で、どんどん熱くなっちゃって、あたし、思わず弾けちゃった」
「すげえな……。真雪もそうなるのか?」
「うん。いつもね。だから人前で龍に抱かれるのは怖い。ショーツがびしょびしょになっちゃうもん」
「へえ!」
「じゃ、最後の締めくくりをしよ」
「そうだな」
「抱いて、龍」真雪はそう言って龍と唇を重ね合わせた。
「あたしも、修平」夏輝も身体を後ろに向けて修平にキスをした。
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